Z会の通信教育「中学生コース」を考える


高校受験におけるZ会の役割
Z会は東大合格者の毎年50%以上が利用している受験生向けの通信教育のブランドです。
主に難関校志望の生徒の間で有名であり、進学校では通常、数百人規模のZ会の会員がいます。
中学生向けの市販の教材は、高校生向けの教材に比べて質の高いものが少なく、中学生の方がZ会の存在意義が高いと考えています。

Z会は進研ゼミと比べて、テキスト内容が洗練されていて雰囲気が硬いところがあります。
塾と比べて、部活で忙しくても工夫すれば続けることができます。
教材には「遊び」の面が少なく、「思考力」を養える問題が多くなっています。Z会は何月からでも受講できます。

※Z会をはじめるには学校のテストで平均点を取れる実力が最低限必要です。
(平均点以下の生徒が基礎固めをしたいなら市販の問題集を使用します。通信教育なら進研ゼミ向き)

Z会の「中学コース」について
中学1・2年(高校受験)向けに「スタンダード(偏差値50〜59)」(公立上位対策)
        「ハイレベル(偏差値60〜67)」(公立最上位・私立上位高校対策)
中学3年向けは「都道府県別コース」(公立入試対策)
       「国私立・自校作成コース」(私立対策と独自問題を出す公立高校対策)
また中学1〜3年のトップレベル向けに「難関国私立コース」があります。


中学コース(中高一貫)は「スタンダード(偏差値50〜59)」(難関大学に向けて基礎力〜応用力を身につけたい方)
        「ハイレベル(偏差値60〜67)」(東大・兄弟・早稲田・慶応を目指す方)
        「トップレベル(偏差値68〜)」(東大・京大・医学部を目指し、該当科目に自信がある方)


(これとは別に中高一貫校の生徒用のコースも3つあり、こちらのほうが進度が早くなっています)
後でレベルを変更することは可能です。背伸びをして実力以上のレベルを選ばないように注意します。

添削問題の分量は「レギュラー」(1科目:約6時間/月)or「ライト」(1科目:約4時間/月)で選べます。
「レギュラー」コースにかかる時間の目安は、5教科すべてを選択した場合、月30時間かかります。
1日1時間の分量です。


5教科選択しても決してできない分量ではありませんが、甘くみてはいけません。
学習の習慣のない中学生だと1教科選択でも教材が溜まっていきます。
毎日の学習の習慣のない中学生が、Z会の通信教育をはじめたからといって急に学習の習慣がつくことはありえません。
学習週間のない子はやめておいた方が無難でしょう。

毎日コツコツ勉強し、毎月一度も遅れずに添削問題を提出し続ける「覚悟」が必要です。

Z会の教材は問題の質が高く継続して取り組むことさえできれば成果は必ず上がります。
(Z会を継続できる実力があるだけで、学力が伸びる条件の多くを満たしているともいえるでしょう)
あとは「やる気」の問題です。

◆Z会の各種サポート
・ヘルプサービス(メールや電話でZ会の教材の質問、入試の質問、勉強法の質問ができます)
・答案提出アシスト(答案提出ができていない会員に対して答案提出を促すアドバイスを電話やメールでします)
・努力賞(図書カード、時計、電子辞書、音楽プレーヤー、バッグなど)
・情報雑誌(学習意欲がわくコラム、Z会の学習法など)
・保護者向け雑誌(子供への接し方、高校選びのポイントなど)
・Z会MyPage(会員用サイト。都道府県別の入試問題の傾向と対策、合格体験記、会員同士の交流、
 添削済み答案や解答解説、成績表などを実際に手元に届くより前にパソコン画面上で確認など)

◆当会オススメのZ会の利用法
Z会でやっておきたい科目は「国語」です。
5教科の中で「国語」はもともと添削(文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと)
に向いている教科だからです
「国語」の記述式の問題は自分で採点するのではなく、他人に解答を採点してもらう必要性が高い。
答案の日本語が変であったり、論理がおかしかったりするとミスとして厳密に採点してくれるのです。

また、当会が各教科の問題集を評価して、とくに国語の良質な問題集が不足していると感じているからです。
これが大学受験なら良質な国語の教材が揃っていますが、高校受験では良質な国語の教材が不足しています。

2番目に使える科目は「英語」です。
難関私立を志望する中学生が和訳問題などの添削をしてもらうのに使えます。
とくに英作文は添削の必要性が高くなります。

Z会の「作文」講座もオススメです。
自分の意見を効果的に伝える力を養成し、入試で必ず必要になる「文章を作る力」を身につけます。
公立高校の一般入試だけでも約7割の学校で小論文が出題されます。また、「文章を作る力」は
小論文だけでなく、多くの中学生が苦手とする英語の和訳、理科・社会の記述問題対策としても役立ちます。
先々を考えて、国公立大学(8割が小論文を出題)を目指す中学生にもオススメです。
「推薦入試作文対策」や「難関作文・小論文対策」用の専門コースもあります。


一方、「数学」は基本的にZ会のような添削があまり効果的な科目ではありません。
「式の書き方」が間違っていた場合、添削で指摘されて役立つ場合もありますが、
「数学」は問題集の例題の解答が「そのまま模範解答」なので、ある程度実力があれば自力で採点できます。
「数学」は通信教育の必要性が低いので、市販の問題集を使った独学でカバーできます。
ただし、思考力を問われるZ会の問題で数学を学習するのが目的であれば受講するのも良いでしょう。

Z会の資料請求について
詳しい内容は資料請求をしてご確認ください。
コチラ→ Z会中学コースの資料請求
※このページから無料で簡単に資料請求(※教材見本つき)が可能です。現在、資料請求された方全員にZ会が作成した「中学からの正しい学習法」という本が無料でもらえます。

▼資料請求の方法
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A自分の学年や住所を入力する。
B3日〜4日で家にZ会の資料が届く。



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