中学数学の勉強法

◆数学とはどんな教科か
数学とは学んだことが次の土台となる「積み上げの教科」です。
以前に学んだことを使って、次の段階に進みます。
その次の段階で学んだことはさらにその次の段階を学ぶための手段になります。
そのため、前の段階で学んだことをしっかり身につけようとしないと、次の段階を学ぶときに苦労することになります。
新しく学んだことは、何度も繰り返し練習して、きちんと使いこなせるようにしておかないと
単元が進むにつれて、どんどん数学ができなくなっていきます。
数学が苦手な中学生は、できなくなった段階に戻って、もう一度学び直していく必要があります。

◆数学のノートの取り方
ノートは1ページを左右2つにわけるために真ん中に線を引きます。
計算は上から下に書いていくため、ノートは縦長のスペースがちょうど良いのです。

等号(=)は下に続けて並べていきます。
この時、等号(=)の位置を縦にそろえてください。(これができていない中学生が多い)

途中の式は必ず書いてください。     
解いた痕跡をきちんと残しておかないと、間違えたときに、どうして間違えたのか、が分からなくなります。
消しゴムで途中式を消してしまっては、間違いの痕跡が分からず、自分がどういったミスが多いのが把握できません。
ミスを把握するためのノートですから。

ノートの取り方、途中式をしっかり書くこと、何度も注意しても直らない生徒が多い。
学校でも注意はしているのでしょうが、一向に直せていません。
正しい方法を教えられても、それを守らない。
「いい加減な式でも答えさえ合ってれば問題ない」という生徒の心底にある考え方を直すのは困難です。
自己流のやり方でミスを平気でしているというのに、それを改めようとしません。

グラフや図は定規などを使わずに自分の手だけで描いてください。
グラフや図を自分で描きながら問題文に書かれている条件を全て書き込んでいくことで、条件が整理されていきます。
(問題で与えられたグラフや図には、すべての条件が書き込まれていないことが多い)
この作業をしないと、与えられた条件を見落とす可能性が高くなります。

グラフや図を描くのに時間をかけすぎてもいけませんが、なるべく正確に描けるようになってください。
答えの数値を出した後、自分で描いたグラフや図と比べて、
その数値に違和感があれば、なにかしらのミスをおかしている証拠です。

さらに特に重要な問題などは、ノートに問題を写し、ポイントを考え、自分の言葉で書きまとめることです。
自分の手で図形やグラフ、または問題を書くことで、今まで気づかなかったことに気づけたり、新たな発見が出てきます。

計算ミスを減らすために
計算ミスを「ケアレスミス」と簡単に片付けないこと。
計算ミスが多い中学生ほど「今回はたまたまミスをしただけ」程度にしか考えない傾向にあります。

計算ミスは簡単には直りません。
地道な努力が必要です。

数学のノートに「計算ミスした部分」を消しゴムで消さずに、しっかりと計算ミスをチェックしておきます。
また、解いている問題集の解説ページに「その問題をなぜ間違えたのか?」という原因をメモ程度に書き込んでおきます。
こういう細かい作業をしていくことで、自分がどういった計算ミスをする傾向にあるのか、自分で把握できるようになってきます。

また、計算ミスをした問題をはじめから解き直すことも大切です。
計算ミスも「間違い」の一つとして扱うようになれば、計算ミスに対する意識が変わり、はじめてミスが減ってくるのです。
ミスを減らす工夫もしないで問題をひたすら解くだけでは、計算ミスは減りません。


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