中学英語のリスニング対策

◆高校受験で役立つ中学生のリスニング対策
公立入試を含め高校入試では英語のリスニング(ヒアリング)能力が問われます。
リスニングは力がついたか分かりにくいこともあって、筆記の問題と比べて対策が後回しになりやすいかもしれません。
しかし、英語リスニング問題は全国すべての都道府県で出題され、その配点率は今や25%にまで上ります。
高校入試英語においてリスニング対策を無視することはできません。

英語を聞く耳を鍛えることはできます。
まず、英語の発音に耳が慣れないとリスニングはできるようになりません。
長時間、英語のCDを聞き流すことでリスニングの力を上達させようとする人がいますが、これは効果が高くありません。
反対に、英語を聞くことに「受け身」になって英語を聞き流す癖がつく危険があります。
リスニングは短時間に集中して英語を聞き取る訓練をすることで上達させるのが最適な方法です。

公立入試を目指す中学3年生は『高校入試英語リスニング完全攻略本』を1冊習得してください。
高校受験用のリスニングの教材では現在これが一番優れています。

また、英語学習の基本である『NHKラジオ講座』で英語の勉強をしてください。
本屋の雑誌コーナーにNHKラジオ講座のテキストが売っています。
中学1〜3年の学年別に「新基礎英語1」「新基礎英語2」「新基礎英語3」の3つのコースがあります。
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週3回、1回15分のトレーニングです。
『ラジオ英会話』ではリスニング力だけでなく「読む・聴く・話す・書く」の英語の総合力が鍛えられます。

◆リスニングができない原因を探る
時間をかけてリスニングの練習をしても、なかなかリスニングができるようにならない中学生はその原因を考えます

@原因 放送文を読んでも意味が理解できないレベル (知らない単語は何度聞いても分からない)
→対策:単語力の強化。
リスニング問題の英文はほとんどが中学校の教科書レベルです。
教科書の巻末にあるごいリストを利用して単語の意味の確認をして覚えなおしてください。

A原因 放送文を見れば意味は分かるレベル (実際に聞いてみると分からない、音のスピードについていけない)
→対策:英語の発音を覚えます。
CDを聞きながら、すぐそのあとを追いかけるように音読練習をします。
最初は英文を見て、次に英文を見ないで行ないます。
これは「シャドーイング」と呼ばれる英語学習の有名な方法です。

◆リスニング(ヒアリング)問題に取り組むときのコツ
リスニングテストでは放送文が2回繰り返される場合が多い。
それを利用して1回目と2回目で意識して聞く内容を分けます。
・1回目
話題とともに5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうした)を中心に聞く。
そして、質問の疑問詞や時制などに注意して解答を仮決めする。
・2回目
質問の内容に関係した部分を中心に聞きとる。
そして、はじめに選んだ解答で良かったか確認する。

リスニングのコツは他にもいろいろあります。
・問題用紙の情報を事前に知る。
問題の放送がはじまる前のわずかな時間を利用して、
問題用紙に書かれている情報をできるだけ覚えておきます。
英語を聞く前にできるだけ準備をしておきます。
選択肢から各選択肢の意味の違いに注意し、どのような質問がされるかを考えます。

通常は問題用紙をみる時間が別に与えられるわけではないので本当にわずかな時間しか上記のことはできません。

メモの取り方
リスニングテストでは聞いているだけで、問題に答えられれば良いのですが、
実際には頭の中に英文の内容を解答するまで覚えておくことは難しい。
放送文の情報を整理しながら聞くためにも、メモをしてください。
聞きながらメモを取ることは耳、目、手を同時に使う作業であり、楽ではありません。
次のような点に注意して繰り返し練習しておいてください。

・メモ作成時の注意点
メモは英語でも日本語(ひらがな、カタカナ)の何でも良く、両方使い分けてもOK。
記号を利用するなどして、できるだけ文字量の少ないメモにする。
英文や英単語をきちんと書いている時間的な余裕はないからです。
スピード勝負なので自分しか分からない走り書きのメモで構いません。




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