中学英語の教科書の勉強法

◆高校受験で活きる中学生の英語の勉強法
中学生が使っている英語の教科書は英語の重要表現の宝庫です。
全ての英文を暗記してしまうぐらい覚えこんでも見返りがあります。

教科書の英文は音読していくことで覚えます。語学学習の基本です。
学校の授業で習ったページを5回ずつ「音読」します。音読は文の構造、単語の意味と発音、を意識しながら行います。
学校で習った英文の意味をすべて覚えた上で、音読します。
音読しながらつまずかずに、スラスラと読めるようになるまで繰り返します。
頭はボーッとした状態で、口先だけの音読では意味がないので注意してください。

教科書の単元ごとに、最低5回ずつ読んでおきたい。
目安としては、はじめの3回の音読でつまづかずに読めるようにして、残りの2回で英文でスラスラ読めるようにします。
同じ英文を50回ぐらい音読しろという人がいますが、私はオススメしません。
それより、じっくりと5回ほど再読して、意味を取りながら読めるようになってください。
うまく意味が取れない英文は5回の音読。意味を取りながらスラスラと読める英文は2、3回の音読でも十分です。
数日後、音読して覚えた英文をもう一度、意味を取りながら音読できるか、復習のための音読をしてみます。

音読なくしては、英語の発音問題ができるようにはなりません。
音読をする習慣をつけることで自然に英単語の発音に興味がでて覚えやすくなります。
英文の音読を習慣化することで、「英語の感覚」が身につきます。
逆に言うと、英単語の並び替え問題や、英作文で「とんでもない誤答」をしてしまうのは
英語の感覚が身についていない、音読をしていない証拠です。

定期テスト対策をかねて教科書の音読をするのがオススメです。
音読をするときのコツやポイント(区切る場所、など)は学校の先生が教科書を読むときなどに覚えます。
重要表現は暗誦できるぐらいに繰り返し読みます。

・中学生は音読を軽視する
語学学習の基本である音読を蔑ろにして英語ができるようにはなりません。
しかし、中学生には「形の見えない学習」(音読や復習など)は積極的にやらずに手を抜く子が多いです。
「このプリントを3ページやる」「英単語を10回ずつ書いてくる」のような形のある勉強はやるのに、
英語の本質的な学習であるはずの音読はかなり軽視されています。

・英語の教科書では学べないこと
現在の英語の教科書は英文法が系統立てて学べるような構成にはなっていません。
英語の教科書だけだと英文法の知識が断片的で、英文法体系の全体像がつかめません。
英語の教科書の利用価値は高い。しかし、教科書だけでは物足りません。
英文法の問題集を併用することで高校受験に強い英語力が身につきます。

・英語の教科書の覚え方
英語の教科書の本文をコピーし、それをノートの左側に貼り、右側にその和訳をしていくといった方法があります。
これは非常に楽な勉強法です。

大切なのは教科書の英文をどんなに長い英文であると「手書き」でノートに写すことです。
これは手間暇がかかります。
しかし、英語の基礎を学ぶ中学生は手書きで英語を書くことで英語に慣れる時間が必要です。
コピーされた英文では頭に残りません。



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