英単語の勉強法

◆中学1年の英単語の覚え方
中学1年ではまだ英語独特の感覚に慣れていません。
英単語を覚えるコツが身についていないので英単語を覚えるのに苦労するはずです。
英単語は「見るだけ」ではきちんと覚えられないことに注意してください。
中学1年では「手で書く」ことで英単語を覚えるのが正しい方法です。
簡単なスペル(綴り)は10回、難しいスペルの場合は20回は書きましょう。
あとは、何度も復習します。
ここで注意すべきなのは、英単語を書いているうちに間違ったスペルを書き続けている生徒が非常に多いことです。
間違ったスペルで覚えると意味がないというよりむしろ害になりますので注意してください。

書きながら覚える方法を数ヶ月続けていく間に、英単語のスペルで注意するポイントやコツが分かって、英単語が次第に楽に覚えられるようになってきます。
漢字の学習も、部首を覚えることで、次第に楽に覚えていけるようになるのと同じです。
英単語の場合は「部首」が「語源」に当たります。
例えば、英単語の頭にpro,preとあったら「前に」に関する意味になると推測できます。
はじめは英単語のスペルは「ローマ字読み」(appleなら「アプレ」)のように覚えていきます。
スペルの他に発音とアクセントも覚える必要がありますが、発音・アクセントは英語を「音読」する習慣さえあれば必然的に発音やアクセントに意識が向いて覚えていくことができます。

◆英単語ノートの作り方
ノートに「日本語訳 英単語 英単語 英単語 英単語 〜」
具体的には「りんご apple apple apple apple apple 〜」
のように書いて覚えていきます。
日本語訳を書くスペースを一定にして、右側の英単語を紙で隠せば後でチェックテストとして使えるようになります。
もう完全に覚えた英単語には、日本語訳の左には暗記済の印として「チェック」をしましょう。
全然覚えていない英単語はまた何度も書き直します。
英単語だけでなく英熟語や会話表現などもこの方法で覚えます。
教科書に出てきた重要な英語表現はひたすら書いて全て覚えます。
中1の教科書に出てくる英語は全て丸暗記して良いぐらい超重要なものばかりです。
大変ですが頑張りましょう。

ドリルを使って覚えるやり方もあります。
英語が苦手な人や中学1年生は『中1先取り!英単語ドリル―小学校高学年用 』を使用。
このドリルは中1で学習する基本の英単語を書き込みながら覚えられます。
イラストやCDがついていて五感をフルに使えて記憶に残りやすくなっています。
英単語を書かなくても読んで覚えたほうが早く覚えることができるようになるのは、英語学習をはじめて最低1年以上経った後です。
英語学習の初期段階では書き込みながら覚えていくのが一番です。

◆中学2年の英単語の覚え方
中学2年でも教科書の英文は丸暗記してしまうぐらい書いて覚えてください。
今までひたすら書くことで英単語を覚えてこなかった人は中学2年でも英単語を覚えるコツがまだ分かっていません。
「中学1年の英単語の覚え方」と同様にひたすら書くことで英単語を覚えていきます。
ひたすら書くことで英単語を覚えるコツを習得した余裕のある中学2年生は『くもんの中学英単語1500』で少しずつ確実に単語力を蓄えていきます。
本書はその英単語が実際の入試でどういう問われ方をするのか分かることが利点です。
中学英語が苦手な人は単に単語力不足の可能性が高い。
つまり、英語の成績を上げることで即効性があるのは英単語を覚えることです。
本書の1500単語を覚えきれば、今後の英語学習や実際の本番の高校入試で相当有利になります。
単語帳全般に共通する使い方としては、すでに覚えた単語と覚えてない単語を別けていくこと。 そして、一回で完璧に覚えることは無理だと理解して、ペンキを何度も塗るようにもしつこく復習して覚えることです。

くもんの中学英単語1500 新版 』の使い方…
一周目は左下のWORD CHECKを読んでから、上のPHRSE CHECKに挑戦してみます。
意味が分からなかった単語はWORD CHECKで意味を随時確認しながらやります。
次に右上の「もっとよく知ろう!」を読んで、「入試問題研究」に挑戦します。
翌日、「入試問題研究」を再びやって正解したら□に鉛筆でチェックをつけます。
次にPHRSE CHECKに挑戦して、日本語意味の分かった英単語の横の□に鉛筆でチェックします。
その後、「もっとよく知ろう!」を再読します。
さらに翌日、チェックしてない「入試問題研究」や「WORD CHECK」をやります。
全部チェックできる日までこれを続けます。
すでに単語力のある人ははじめから「翌日のやり方」をはじめて良いでしょう。
単語帳の全部の□にチェックできたら1週目完了です。
本書は全部で1500単語もあるため、part2まで1週完了したら、最初に戻ってpart2までの2週目を先にやり終えましょう。
その方が復習のサイクルが早くなって効率的です。
その後、part3以降を2周しましょう。
2週目は□の左横の余白にチェックしながらやります。
最後の総チェックとして後ろの「さくいん」のページでアルファベット順に英単語が並べられているので、これも「できたらチェック→できなかったら翌日やり直し」の方法でやっていきます。
「さくいん」はPHRSE CHECKのように周辺情報がないので本当に暗記できているかの最終確認できます。
このやり方なら本書の英単語を洩れなく完全に習得できます。

◆中学3年の英単語の覚え方
これから受験勉強をはじめる中学3年生は、『カードで覚える!英単語426―高校入試』と『カードで覚える!英熟語・会話表現275―高校入試』を使用。
これで高校入試に必要な最低限の単語力・熟語力を身につけます。
本書はカード式なので、登下校中、トイレ、風呂の中など細かい時間を有効に使って覚えます。
土日に出かける時も、空いた時間があるかもしれないのでポケットにカードを忍ばせておきます。
学校のバッグに小さなポケットに常備して、いつでも取り出して覚えられる体制を作ります。
英単語の勉強は1時間も机に向かって覚えるタイプの勉強ではありません。
短時間に集中して少しずつ覚えるものです。
何回もカードを見直して頭に英単語を刷り込んでください。

※『カード式』の単語帳であれば上記の『カードで覚える〜』シリーズにこだわる必要はありません。
※『くもんの中学英単語1500』など他の単語帳をすでに取り組んでいる人はこの単語帳をやる必要はありません。

参考:中学英単語・英熟語の問題集レビュー

◆英和辞典の使い方
英文中に分からない単語がでてきたら辞書を引いて覚えていきます。
英文中で覚えた単語は忘れにくく、単語を生きた形で覚えられるのがメリットです。
中学生が辞書を引くときに、よく誤った方法を取っているのを見かけます。
それは目的の単語を探すとき、辞書の文中の英単語を見ながら探していることです。
本来の辞書の引き方は、まずページの端に小さくそのページに収録されているはじめと終わりの英単語が書かれているので、それに視点を合わせて目的のページにたどり着いてください。その後にはじめて文中の英単語に目線を当てます。
その方が手早く目的の単語にたどり着くことができます。
その後、英単語の日本語訳を調べるだけでなく、英単語の意味の下に載っている例文で、その英単語はどんな使い方をするのか確認しましょう。
最後に、調べた英単語と参考したその英単語の英文上での使い方の部分にチェックペンか何かでマークしておきます。
辞書を引くのに慣れていない人はアルファベットの語順の感覚が身についてないので苦労しますが、何百回と辞書を使っているうちに自然と覚えてくるものです。
手早く引けるようになりましょう。


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